どうやって超音波検査の質を担保するのか?

現役の臨床検査技師|超音波検査士である、そのぐらふぁー12号です。

超音波検査(エコー)は、放射線を使いません。

なので、放射線被爆の心配がなく、気軽に繰り返し検査できることがメリットの1つです。

ただ、CTやMRIといったモダリティと比較すると客観性に欠けやすいというデメリットがあります。

とは言え、検査する医師|技師がきちんとした検査を行うことができればこれほどまでに力を発揮する検査も他にはありません。

今回は、主観的に赴きがちな超音波検査の客観性を担保するためにどのようなことに心がけて検査するのがいいのか?

という点に着目して、記事を書いていきます。

客観性を保つために1:病気を知る

まず、超音波検査における客観性というのはどういうことか考えてみます。

僕の思う最高の超音波検査とはズバリ

 

そのぐらふぁー12号
写真をみるだけで誰もがこの病気だと言い当てることができるような写真を残すこと!
だと思っています。
そのためには、各病気の画像的な特徴や病態を理解していないととてもそのような写真を残すことはできないと考えています。
僕の持論として、汚い写真しか残せない人は総じてエコーのできない人が多いです。
病気の画像的特徴を探しに行かないから、写真が汚いんです。
人に見られても恥ずかしくない写真を残すことはエコー技師としてまず基本のところだと思います。
自分のメモ帳代わりに写真を使うことはやめましょう。

客観性を保つために2:機械の設定

どうしても、臨床的な側面ばかり勉強してしまいがちですが機械の設定を怠ってはいけません。

正しい診断は正しい機械の設定からです。

上に紹介してある書籍は、超音波検査士の受験に当たっても非常に役立つ教書です。
僕が超音波検査士を受験するときもたいていの人が持っていました。
まだ持っていない方はぜひこの機会に入手することをおススメします!

客観性を保つために3:文章力の向上

どんなにキレイな写真を残していても医者に伝わらなければ意味がありません。

報告書の作成力=文章力です。

文章力の向上を目指しましょう!

各施設で報告書の書き方は統一されているかもしれませんが、上の書籍もオススメです。

超音波検査士のレポート提出の際に、参考にさせてもらいました。

おわりに

非常に簡単にではありましたが、ざっくりとまとめてみました。

超音波検査の弱点は、客観性の乏しさにあります。

いかに客観性を保てるかという点に注意して、検査をすればいずれ上達していくのではないかと思います。

 

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