【腹部エコー】虫垂描出のポイントを解説します。

腹部超音波検査をする者にとって、苦手意識を持ちがちなものが消化管。特に虫垂。

いまだに虫垂なんて描出できない、見えるはずがないと考えてる人もいるほどです。

そう考えられている理由はいくつかありますが主に下記の3つではないでしょうか。

  1.  消化管はガスがあるから超音波検査の対象にならない。
  2.  そもそも何を見ているのか理解できない。
  3.  たった2−3mmのものを探すのは容易ではない。

ですが、実際のところは虫垂は見えるんです。

しかも壁の層構造を観察する事で、CTよりもより多くの情報を得ることができます

この記事では虫垂描出のポイントについて解説していきます。

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正常な虫垂の超音波画像の特徴

まず、超音波で見える正常な虫垂の特徴を押さえておきましょう。以下の4つのポイントがあります。

  1.  5層構造(特に第2層が目立つ)
  2.  大きさは<6mm(例外あり)
  3.  盲端がある
  4.  短軸では綺麗な正円形となる

特に盲端の確認と短軸で綺麗な正円形の描出は虫垂と判断する上で重要なものとなります。

盲端の確認と言うとよくわからないかもしれませんね。

虫垂が他の小腸や大腸と違うところは、途中で途切れると言うことです。

虫垂の先端はどこにも繋がりません。先端まで行き着いたら行き止まりです。プツっと無くなります。

ところが、小腸や大腸はずっと追って行っても必ず繋がりがあって、終わりが来ません。

つまり、極端な話ですが盲端の確認さえできれば虫垂と言えます。

回腸末端と虫垂、回盲部の関係
虫垂には終わりがある。

虫垂を描出するために

虫垂を描出するために必要なことを順を追って説明していきます。

上行結腸の同定

まずは上行結腸を同定します。結腸は直線的に走行しています。そのため、縦方向に切るとまっすぐ走行しています。

1番外側を走行しているガスを目安にすると良いかと思います。比較的、厚みを持ったガスです。

小腸は蛇行しながら走行しているため、グニャグニャしています。

結腸は直線的に走行。小腸は小腸は蛇行。

回盲部の同定

上行結腸が同定できたら、結腸の短軸像を画面に出してそのまま足側へ直線的に追っていきます。

そうすると画面の右側から回腸末端が上行結腸に突き刺さるように入ってきます。

バウヒン弁の確認をしましょう。

盲腸の同定

回盲部を同定したらさらに足側にプローべを進めていきます。

そうすると、ガスがプツンと途切れるところがあります。そこが盲腸ということになります。

虫垂の同定

盲腸を同定したら、虫垂口を探します。盲腸から出ている細い管腔です。

虫垂の走行は固定されていませんので、いろんな方向に走行しています。

上行結腸の背側にあるということもあります。丁寧に探してください。

虫垂を確認したら、輪切りにして丸い形を確認します。

もしそれが回腸末端であれば、 細長い楕円形になります。

必ず、盲端の確認をしましょう。

まとめ

虫垂の同定はおろか消化管自体を苦手とする人が多数います。

超音波の敵はガスです。超音波の特性上ガスがあると画像が作れません。

ですが、きちんと勉強していけばまず間違いなく見れるようになるのも消化管です。

最初は何を見ているのか皆目検討もつかないと思います。

ですが、慣れてくれば見えてくるようになります。

諦めずにやっていきましょう‼︎

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