臨床検査技師という仕事のやりがいについて考えてみた。

こんにちは。そのぐらふぁー12号です。

フラジャイルやラジエーションハウスなど、医師や看護師以外の医療従事者にスポットを当てたドラマが最近少しづつ増えてきました。

そのおかげか、以前に比べると臨床検査技師診療放射線技師といった職業に興味を持つ人も増えてきたようです。

おそらくこの記事にたどり着いた人は、現役の臨床検査技師あるいは臨床検査技師を目指す学生、高校生といった人たち。

要するに何らかの形で、臨床検査技師に興味を持った人たちだと思います。

現役の臨床検査技師として13年仕事をしている僕が、この13年の間に感じたやりがいについて述べたいと思います。

こんな人にオススメ
・臨床検査技師の仕事に興味を持っている。
・少しでも臨床検査技師について情報収集したい。

予期せぬ病気の第1発見者となることが多い

臨床検査技師の仕事の性質上、病気の第1発見者となることが多々あります。

血液検査、除外診断目的でorderされた超音波検査など臨床検査を通じて、医師が想定していなかった病気を見つけることがあります。

こういうシチュエーションの時はだいたい、医師から感謝されるので

病気をみつけられてよかったな。
といった満足感を得られます。
臨床検査の専門職としての、誇りを感じられる瞬間です。

その道に精通すれば頼りにされる

臨床検査技師っていう仕事を見てみると、その内容は多岐にわたります。

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 細菌検査
  • 病理検査
  • 超音波検査
  • 心電図検査
  • 呼吸機能検査
  • 寄生虫検査
  • 遺伝子検査

ざーっと列挙しただけでもこのくらいはあります。

実際には、まだまだたくさんの分野の検査がありますので、全然書ききれません。

臨床検査技師を目指して学生をしている時は、一通りすべての分野を勉強します。(国家試験も全分野から出題されます)

ただ、実際に就職すると全分野をやるといったことはありません。

全分野を極めるのは理想ではありますが、困難です。

そしてそれは医師にも言えます。

自分の科の検査については理解していても、他科の検査については疎い医師もたくさんいます。

たとえば、僕は超音波検査をやっています。超音波検査の中でも消化器領域の認定を持っていて腹部エコーが得意です。

そこで、もし、循環器の医師がなんらかのタイミングでCTを検査した時にたまたま肝臓になんらかの病気が見つかったとします。

そうすると超音波検査のorderが出されて僕らが検査するわけです。

そうすると検査した後に

なんの病気が考えられる?消化器受診させたほうがいいかな?
とか、コメントを求められることが結構あります。
こういった要望に応えていくことで信頼を得ることができて、自分の仕事のやりがい・誇りを感じることができます。

逆にやりがいを感じにくい人

では、臨床検査技師の仕事にやりがいを感じない人はどういう人か。

僕の経験では、不勉強な人が多い印象です。

というか、淡々となにも考えずに作業的に仕事をする人というべきでしょうか。

臨床検査は医学なので、必ず教科書には載っていないような症例あるいは説明のつかないような検査結果が出ることがあります。

そういう時に、そのままで臨床側に結果を返して次のレスポンスを待つのか、あるいは自分で調べて有意義な情報を付加して結果を返すのか。

前者の行動をとる人は、やりがいを感じにくい人といえるかと思います。

逆に後者の人は、探求心があるので疑問を解決できた時には満足感でいっぱいだと思います。

すなわち、やりがいを感じるというわけです。

おわりに

やりがいは本人次第です。

積極的に学ぶ姿勢を取る人でなにか一つの道を究めたいという人には転職といえます。

ただ、学ぶ意欲が低く作業的に仕事をしたい人にとっては、あまり向いていないかもしれません。

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