こんにちは。そのぐらふぁー12号(@yuutarin7)です。
病院で、臨床検査技師/超音波検査士として働いています。
超音波検査というのはだいたいどこの医療機関でも気軽にできる検査の1つですが、超音波検査を行っているのはだいたいが、臨床検査技師あるいは診療放射線技師と呼ばれる職種の人たちになります。もちろん国家資格です。
そして、臨床検査技師や診療放射線技師を対象とした、認定資格の1つに超音波検査士という認定資格があります。
実際、超音波検査ではどういった検査をしているのか気になりませんか?
そして、超音波検査をする技師はどんなことをしているのか。
ラジエーションハウスをご覧になる前にぜひ勉強しておきましょう!
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超音波検査ってどんな検査?
超音波検査ってどんな検査なのか気になるかと思います。
みなさん、1度くらいは検査したことがあるかもしれませんがテレビ画面には白黒の画像が映し出されていて、何を検査しているのかさっぱりわからない・・・。という人も多いかもしれません。
簡単に言うと、超音波という人の耳には聞こえない高周波の音をつかって体の中の画像を作り異常を見つけます。
対象となる臓器は幅広く、心臓・肝臓・腎臓・胆嚢・消化管・乳腺・甲状腺・膵臓・脾臓など、数えられないくらいの臓器が対象となります。
我々、超音波検査士は超音波という武器を使い体の中の異常を見つけていきます。
だいたい、どの技師も自分の得意分野を持っていて、心臓が得意という人もいれば、おなかのエコーが得意という人もいますし、乳腺が得意という人もいます。
主人公の五十嵐 唯織はどの領域が得意なんでしょうね。全身見れるのでしょうか?
ちなみに、超音波検査士の認定資格があると先ほど申し上げましたが、認定領域も7領域に分けられています。7領域すべてを取得している人は僕は見たことありません。
超音波検査で技師はどんな仕事しているのか
では、実査に技師はどんな仕事をしているのか、書いていきたいともいます。
いろいろな領域があるのですが、今回は僕が得意とする消化器(おなか)の超音波検査を例に挙げていきます。
まず、実際に患者さんにプローベと呼ばれるものを当てます。
このプローベにはベタベタしたゼリーのようなものをつけて検査していきます。
そして、各臓器ごとにくまなく見落としが出ないようにスキャンして、写真をのこします。
検査をしながら異常を見つけると、そこの病変部位の写真をたくさん残します。
そして、誰が見ても同じような診断を下せる客観的な写真を残すことも我々技師の力量の見せ所です。
写真を残すのは誰でも出来そうじゃないかと思われるかもしれませんが、きれいな画像を残すというのは誰にでもできることではありません。
きちんと病気のことを理解し、超音波の特性を理解している技師でないとその病気を訴えかける写真は撮れません。これは断言できます。
そして検査が終わると、その写真をみながら、超音波検査の報告書を書いて診察室へ返します。
超音波検査報告書には、これこれこういう理由でこの病気が疑われますというような感じで、疑われる疾患名を書いていきます(あくまでも超音波診断であり、最終診断ではありません)。
これが、我々技師が行っている超音波検査の流れになります。
おわりに
超音波検査というのは技師の検査する人の力量に依存する検査です。
そういった意味では主人公の五十嵐さんに検査される人は幸せなのかもしれませんね。
患者さんのために頑張る熱意を持った五十嵐さん。
僕もそんな心を忘れないように頑張ります!
これからもラジエーションハウスから目が離せませんね!