どーも。そのぐらふぁー12号(@yuutarin7)です。
超音波検査をやる技師にとって、超音波検査士というのは一種のステータスです。
まずは、そこを目指していくことになるのではないでしょうか?
超音波検査士が在籍している病院ならば、いろいろ情報を仕入れることもできるでしょう。
でも、いなければ大変なことも多いと思います。
私は総合病院で働いていますが、超音波検査士は0人でした。
頼る人がいない中での受験は心細いものがありました。
そんな人たちのために少しでも役に立てるような記事を書いていきたいと思います。
やる気があればできるよ!
[adcode] 総合病院で働く臨床検査技師/超音波検査士である、そのぐらふぁー12号です。 超音波検査(エコー)を生業にする臨床検査技師・診療放射線技師にとって、超音波検査士は一種のステータス。 超音波検査士の資格がなく[…]
試験は2段階
超音波検査士には試験が2段階あります。
それはレポート作成20症例と、マーク形式の試験です。
レポート作成
まず、超音波検査士の試験を申し込むと自分が検査した20症例の超音波検査報告書の提出が求められます。
報告書の様式は日本超音波医学会のホームページにあるのでそれをダウンロードして使用します。
肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・腎臓・脾臓について所見を記載します。消化管に所見がある場合は消化管についても記載します。
所見がない臓器については、所見なしと記載します。
そして、写真を添付してシェーマを記載していきます。
日常からきちんとした写真の保存を心がけていないと非常に苦労します。
誰が見てもこの病気だ!と言えるような疾患の特徴を捉えた写真を使用してください。
レポート作成はルーチンワークの延長上にあります。日ごろから機械の設定や画質へのこだわり等をもって検査していないといい写真がなくて提出できないということになります。
ちなみに20症例というのは肝臓のび漫性疾患が4例以上、良性腫瘍が2例以上、悪性腫瘍が2例以上など、決められています。
これは、受験する年によって変更がある可能性がありますので、それぞれご確認ください。
くわしくはこちら。
マーク形式
マーク試験は東京と大阪など2会場で開催されます。東日本、西日本です。
基礎が35問、臨床が35問です。
この辺の本は会場に行けば誰でも持っています。読んでおいたほうがいいです。
基礎領域は簡単に言ってしまえば超音波の物理です。
計算は難しい計算ではありませんでした。落ち着いてやっていけば大丈夫です。
臨床は、その名の通り臨床的な問題が出されます。
私が受験したときは、以下の問題が出されていました。
- 肝臓に腫瘍が多発していて、何が考えられるのかといった問題
- IPMN(膵管内粘液産生腫瘍)について問う問題
- 再検査すべき所見はどれか
- 造影超音波検査等
日本超音波検査学会から出されている腹部超音波テキストや、その他ベクトルコアから出されている書籍など複数の書籍は読んでいた方がいいと思います。
心構え
試験会場で途中休憩にいくと、受験生同士で答え合わせをしています。
話を聞いていると自分の答えがあっていたのか不安になります。
そして考えすぎると後半の試験に引きずります。
あまり聞かないようにしたほうがいいです。
でも、受かってました。心配して気を揉むだけ無駄です。
また、会場にいくと他人が非常に頭がよく見えて気になります。
でも、それはみんな同じです。
堂々とした態度で落ち着いて受験しましょう。
もし、落ちたとしても超音波検査ができなくなるわけではありません。来年受験すればいいのです。
まとめ
超音波検査士の受験でまず第一の壁はレポート作成です。
ここがうまくできなければ何の意味もありません。
超音波専門医を納得させるようなレポートを提出しましょう。
レポート作成の勉強をすると、おのずと臨床の勉強にもなっていきます。
レポートに提出する症例は難しい症例である必要はありません。
胆嚢ポリープ、肝嚢胞、胆石などそういったありふれた症例で構いません。
受験するのは労力を使いますが、合格した時の喜びは何にも変えられません。
ぜひ、頑張ってみてください。