臨床検査技師は国家資格ですが、臨床検査技師を対象とした認定資格というものがあります。
これは、各種学会が独自に認定しているものになります。
認定資格がなくても仕事はできますが、自らのスキルアップの為に取得する人も多いです。
代表的な認定資格をいくつかまとめてみました。
今回の記事は第1弾です。
超音波検査士
日本超音波医学会の認定する資格になります。
対象となるのは臨床検査技師、診療放射線技師、看護師、准看護師ですが実際にはほぼ技師しか受けません。
認定領域は以下の7つです。
- 体表臓器
- 循環器
- 消化器
- 泌尿器
- 血管
- 検診
- 産婦人科
受験資格は
- 臨床検査技師、診療放射線技師、看護師、准看護師の資格のいずれかを持っていること
- 3年以上継続して日本超音波医学会の正会員あるいは準会員あるいは日本超音波検査学会の正会員であること
- 日本超音波医学会認定超音波専門医・指導検査士の推薦が得られること
の3つとなっています。
各領域ごとに試験を受ける必要があるため、もし超音波マスターになろうとしたら、最短で7年です。
超音波検査をする技師はだいたいの人が超音波検査士を目指して取得します。
経験上、超音波検査士の認定を持っているとかなり有利に働きます。
なお、資格は5年ごとの更新となっています。
細胞検査士
日本臨床細胞学会の認定する資格になります。
受験資格は
- 臨床検査技師ないし衛生検査技師として主として細胞診検査の実務に1年以上の従事した者
- 細胞検査士養成所あるいは養成コースのある大学の卒業、卒業見込み者
となっています。
細胞検査士養成コースのある大学は全国に8校、細胞検査士養成所は2か所となっています。(2019年現在)
詳しくはこちらをご覧ください。
細胞検査士も需要の多い認定資格ですね。難しい試験としても有名です。
病理検査室のある病院には必須の資格です!
認定輸血検査技師
日本輸血・細胞治療学会の認定する資格になります。
受験資格は
- 臨床検査技師資格を有すること
- 申請時において、日本輸血・細胞治療学会、日本臨床衛生検査技師会、日本臨床検査医学会のいずれかに、現在および通算3年以上会員であること。ただし、認定時には日本輸血・細胞治療学会および日本臨床衛生検査技師会の会員であることを必要とする
- 申請時で技師免許取得後、輸血検査歴3年、他の検査歴も含めて 満5年以上の検査業務経験を有すること。 学術論文、学会発表等の業績発表や輸血に関連した各種学会、講演会及び研修会での 活動により、認定輸血検査技師申請の資格審査基準に達していること。5年間で、50単位以上取得していなければならない
- 受験申請にあたって、輸血検査業務従事への理解と職歴記載確認の意味を含めて、所属長の了解を得ること
となります。
こちらの認定資格も難しいことで有名ですね。
転職する際には有利に働きますが、求人情報を見てみると認定輸血検査技師を条件として募集することは少ないように感じます。
緊急検査士
日本臨床検査同学院が認定する資格になります。
受験資格は
- 臨床検査技師国家試験に合格し、すでに登録を終えて、臨床検査技師の資格を有する者。
- 願書提出時に、その職歴について所属長等の証明書を提出できる者。
となっています。
受験者が多いときは、抽選になってしまいます。
受験できるかどうかも運次第なところがあるのがやるせないですね。
日本糖尿病療養指導士(CDEJ)
日本糖尿病療養指導士認定機構が認定する資格になります。
受験資格は
- 「看護師」「管理栄養士」「薬剤師」「臨床検査技師」「理学療法士」いずれかの資格を有していること
です。
合格率は高めで推移しているようです。おおむね80%後半代です。
CDEJは、糖尿病患者に最も重要である、自己管理を指導する医療スタッフです。
資格は5年ごとの更新となっています。
まとめ
いくつかの認定資格をまとめてみました。
まだまだたくさんの認定資格があるので続報をまとめていきたいと思います。
では。また。