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【AGML】症例検討!急性胃粘膜病変の超音波所見を検討しよう!

そのぐらふぁー12号(@yuutarin7)です。

今回はAGML(急性胃粘膜病変)について検討していきます。

そのぐらふぁー12号
AGMLは超音波検査で見つかりやすい病気の1つ。見逃さないようにしたい。

AGML(急性胃粘膜病変)とは

内視鏡的に、びらん性胃炎、出血性胃炎、急性胃潰瘍のいずれかが、またこれらが混在する病変のことをいいます。

AGMLの症状

急激に出現する上腹部痛、悪心、嘔吐、吐血、下血の症状が認められます。

胃粘膜病変と同様の病変が十二指腸にも認められる場合は急性胃十二指腸粘膜病変(AGDML)と呼ばれます。

ストレス、サリチル酸剤では胃体部にステロイド剤、NSAIDの薬剤では前庭部に好発する傾向があります。

症例

57歳女性

上腹部痛を主訴に来院し、腹部超音波検査が行われました。

超音波画像(所見)

写真のように前庭部は全周性に肥厚を認めています。

厚さは最大で17mmでした。

壁の層構造は保たれています。

第3層粘膜下層を主座とする肥厚と、第3層粘膜下層の低エコー化を認めています。

層構造の解析については下の記事を参照してください。

参考記事

こんにちは。超音波検査士ゆうたりん(yuutarin7)です。 消化管よくわからないんだよなぁ~。 消化管は苦手とする人もまだまだ多いようです。 今回の記事では消化管の層構造について解説していきます。 この記事は消化管[…]

AGMLの典型的な超音波所見をまとめます。

  • 胃壁の全周性の強い肥厚(第3層粘膜下層の強い肥厚)
  • 第3層粘膜下層の低エコー化
  • 層構造は保持されている

この3つが重要かなと思います。


消化管アトラス (コンパクト超音波αシリーズ)


日超検 腹部超音波テキスト 第2版

詳しくはこれらの書籍も参考にしていただければと思います。

この記事を書くにあたっても参考にしている書籍となっています。

AGMLの鑑別すべき疾患

いくつか鑑別疾患を挙げておきます。

そのぐらふぁー12号
疾患を鑑別するうえでも1番大事なのは層構造!
参考記事

こんにちは。超音波検査士ゆうたりん(yuutarin7)です。 消化管よくわからないんだよなぁ~。 消化管は苦手とする人もまだまだ多いようです。 今回の記事では消化管の層構造について解説していきます。 この記事は消化管[…]

胃癌

胃癌の場合は層構造の消失があります。

また、粘膜が不整です。

漿膜の外まで進行している場合は漿膜面の不整も見られます。

アニサキス

アニサキスの場合は限局性肥厚となります。

AGMLは全周性の肥厚です。

限局性か全周性かという点が鑑別ポイントになります。

まとめ

超音波検査でAGML(急性胃粘膜病変)が見つかる頻度は高いです。

ぼくも何人か見つけています。

また小児科でもまれに見つけることがあります。

好発部位が前庭部だったりするので超音波検査ではよく見えることが多いです。

消化管は検査する人が見る気があれば見つかります。

でも消化管はガスで見えないからと、見る気がなければ絶対に見つかりません。

そのぐらふぁー12号
腹痛の原因は消化管が多いよ。積極的に見ていこう!
では。また。
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